積分キングの数学院生日誌

博士を目指します

編入試験の難易度〜岡山大学編〜

院生日誌とはいったものの、まずは自分が経験した編入のことでも書こうと思う。

 

 

願書を取り寄せる

まずは願書を取り寄せることから始める。

岡山大学は7月に編入試験があったため、4月の頭に願書を取り寄せた。

 

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岡山大学は過去問をHPに載せていないため、見たい人は事務まで直接行かないと見ることができない。

 

実家の大阪から岡山まで過去問のためだけに行くのは面倒だしお金が勿体無いので、当日「どんな問題でもかかってこいや」精神で立ち向かうことにした。

 

岡山へ向かう

大学で新幹線割引のチケット?を機械で取り、新大阪駅へ向かう。

 

初めて1人で新幹線に乗るということもあり、ワクワクした。

 

山陽新幹線の始発ということもあり、鈍行列車に乗り込み座ることができた。

 

岡山駅に着いて、驚いたのはエスカレーターが大阪とは逆であることだ。

 

そんなことはさておき、ホテルに着き、軽く問題集を何問か解き風呂に入った。

 

風呂に入っているときに、神戸大学数学科の編入試験を受けていた同じ大学の学番が1番違いの友人から連絡がきた。

 

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あのプリントについて、

神戸大学数学科の面接では前もって問題が渡され、それを発表するのである。

 

この連絡でかなりメンタルを維持することができた。

 

いざ岡山大学

試験当日の朝。

 

岡山駅の地下にあるセブンイレブンでエビマヨ、昆布、シーチキンのおにぎりを買い津山線法界院駅へ向かう。

 

岡山駅から一駅なのだが、ものすごく長く感じた。

 

駅に着くと、岡山駅から一緒だった男性もいることに気づき、

 

(彼も受験生なのだろうか…)

 

と思いつつ、岡山大学理学部?の建物の前に着く。

先ほどの彼もいた。

 

受付を済ませて部屋へ向かう。

 

志願者は、一般が8人で推薦が1人だった。

 

1番:先ほどの彼
2番:アラブ系の人

3番:専門学生の女の子

4番:欠席

5番:私

6〜8番は忘れた。

 

後で知ることだが、1番の彼は産近甲流の学生であった。

 

試験

試験は2時間半だったかな?

大問は4つ。

 

1:xとyの条件が与えられた下での最大・最小値問題

2:収束性

3:軽めの線形代数

4:直交行列を用いて対角化

 

正直なところ、大問1の解き方を忘れてしまったため、偏微分だけ求めて残りは白紙で提出した。

 

残りの3問に関しては簡単すぎて30分で解けてしまった。

 

そのため、残りの2時間はかなり暇だった。

 

しかしながら、早く終わったからといって、居眠りや暇そうにするのはナンセンスである。

 

一応試験官は後ろで何か筆記をしているものの、いつ誰がどこで覗いているか分からないし、印象が悪くなるだろう。

 

そのため、考えているフリを最後まで続けた。

 

面接

試験が終わり、昼食休憩が1時間ほどあり、面接が始まる。

 

斜め前に座っていた女の子は、自身がまとめたであろう面接対策の紙を読んでいた。

 

そこには専門学校でどのようなことを学んだのかなどを記載していた。

 

私は4番目に呼ばれて、面接を受ける。

 

面接官は6人いて、1対6の試合が始まった。

 

岡山大学数学科では、

①受験番号と名前

②志望理由

③試験の結果

④どのようなことを大学で勉強したか

⑤併願について

を聞かれる

 

②に関して、

私は当時、組合せ論に興味があり、石川先生(学科長であり、面接官のトップ)がいることを説明した。

 

このとき石川先生は結構笑っていた。

 

③に関して、

大問1がほとんど白紙だったことを指摘されたが、習っていないことを説明した。

 

大問4を出来ていた人が少なかったらしく、習ったのか聞かれたが、

「習っていなかったため、その場ですぐに分からなかったが、直交行列の性質を証明してたら解けました」

で乗り越えた。

 

答え方が独特で汚かったらしく、全体的にどのように勉強したか、演習とかは大学でやったのか聞かれたので、

 

問題集を何十周もして力をつけたことを伝えた。

 

 

④に関して、

線形代数微積分、代数学解析学について、シラバスを説明した。

 

その際、陰関数定理を習ったか?と聞かれ、習ってないことを告げると、

卒業まで最短でできない可能性があることを指摘された。

また、代数学群論を習ってないことを指摘され、

「modの計算やってます」

と言うと笑われた。

 

その他にも、どのような本を読んでいるかを聞かれたので、直近で授業で使った解析学の本を言った。

 

 

⑤に関して、

私は北大数学科も受ける予定があることを告げると、

「両方受かったら北大行くよね?」

と言われたので、

「まぁ〜、そぅ〜なりますね〜」

と互いに笑った。

 

最後に、

「示野先生って知ってる?」

と言われたので、

「明日授業があります」

と伝えると、

「知り合いなんだよね。よろしく言っといて」

と言われたので、翌日示野先生と初めて会話した。

 

難易度評価

合格者が一般受験者7人に対して、6人だったことから見て簡単である。

 

しかし、近年では合格率が半分強ということもあったらしい。

 

だが、対策と志望理由さえしっかりしていれば、滑り止め程度にはなる。

 

編入

岡山大学は一般教養の単位認定が必要なため、体育や第二言語を履修していない場合、履修する必要がある。

 

私の通っていた大学では、それらは任意だったため、北大に落ちた場合はやばかった。

 

体育は教職取る人はどのみちやらなければダメだが…

 

次回は北大編だ!